取組事例=札幌砂川

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取組事例=札幌砂川



http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0257192.html

 砂川中心部を無電柱化 札幌開建 国道700メートル、来年度着工

04/09 07:00

無電柱化が計画されている砂川市中心部の国道12号=6日

 【砂川】市内を南北に貫く国道12号のうち、市中心部の700メートルの区間の電柱を撤去し、電線などを地中に移設する。国道を管理する札幌開建が2016年度の新規開発事業に採用した。国道での無電柱化は空知管内で初めて。災害時に災害拠点病院の市立病院へのアクセスを確保するため、電柱倒壊による交通障害をなくすことなどが狙い。16年度に測量と設計を行い、17年度から着工する。

 無電柱化されるのは、国道12号の南3~北3の区間。商店が建ち並び、電柱は計約45本設置されている。同区間の中間地点から西に約150メートルに市立病院がある。同開建は16年度、測量や設計の費用として2400万円の予算を計上。17年度に着工し、電柱の地中化を進める。工期は未定。

 市は市立病院周辺のバリアフリー化のほか、災害時に緊急輸送道路としての機能が損なわれないよう、13年から同区間の無電柱化を国に要望してきた。

 また、10軒ほどの菓子店が点在する市内の国道12号沿いを「スイートロード」として売り出しており、国道の整備は都市計画に欠かせなかった。

 同開建がこれまでに手がけた国道の無電柱化は札幌、千歳の両市内の計約25カ所。同開建の青木秀一・道路計画課長は、砂川の無電柱化について「市立病院へのアクセス確保や、国道12号沿いに中心市街地があり、観光面で景観の美化が望ましいことから必要と判断した」。善岡雅文・砂川市長は「防災や景観上、ぜひ実現したかったのでうれしい」と話した。

 1995年の阪神大震災では電柱の倒壊が相次ぎ、救助作業などで支障を来したことから、国は全国で無電柱化を進めている。国土交通省によると、道内の国道の無電柱化率は13年度末時点で1%。(和賀豊)

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