無電柱化推進展

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http://www.shimbun.denki.or.jp/news/construction/20160726_02.html

無電柱化推進展に38者出展-最新技術、製品が一堂に 

2016/07/26 NEW 

日本能率協会(中村正己会長)主催の「第2回無電柱化推進展」が20~22日の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。電線共同溝設備や電気設備機器関連、掘削機器、省コスト技術、コンサルティングなど無電柱化に関連する38者が出展。各ブースでは電線地中化を効率よく低コストで進めるための最新技術・製品、サービスの展示、デモンストレーションなどが行われた。有識者によるセミナーも開かれ、多くの来場者でにぎわっていた。(11面)

無電柱化推進セミナー

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無電柱化推進セミナー



http://www.ken-san.com/article/view/3493

2016/06/29

電線のない街づくりへ NPO法人が無電柱化推進セミナー

電線のない街づくりネットワーク 001_1

 NPO法人電線のない街づくり支援ネットワークは24日、大阪市中央区のドーンセンターで10周年記念「電線のない街づくりセミナー」を開き、関係者など約120人が参加した。「無電柱化を推進する市区町村長の会」が立ち上がり、無電柱化の機運が盛り上がるなか、「無電柱化元年」と位置づける今年はNPO法人が10周年を迎え、記念してセミナーを開催した。

 冒頭、高田昇理事長は「NPO法人の設立から10年が経過し、国の仕組みとして前進する流れができつつあり、大きく変わってきた。その中で、今年は無電柱化元年と位置づけ、強い思いを持って取り組んでいきたい。内需拡大や技術革新があって、本格的な無電柱化の時代が迎えると考えており、皆さんの力を蓄え、連携して取り組んでいきたい」とあいさつした。

 セミナーでは、松澤大助大阪府都市整備部都市計画室公園課まちづくり支援総括主査が「大阪府の無電柱化の取組み」、大儀健一国土交通省道路局環境安全課地域道路調整官が「道路の無電柱化の取組み」、無電柱化を推進する市区町村長の会会長の山下和弥葛城市長が「地方自治体の取組み」について講演を行った。

小田原市





http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/160621400016.html

小田原市 電線共同溝の設計を委託

2016/6/22 神奈川


 小田原市は、市道2189の無電柱化に伴う電線共同溝整備の実施設計を、モデュール(東京都台東区)に委託した。履行期間は約8カ月。無電柱化の工事着手は2017年度以降を見込む。




http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/160620700020.html

大阪国道 無電柱化新規着手へ八丁畷設計

2016/6/22 大阪

 国土交通省大阪国道事務所は2016年度、新たに無電柱化の推進で1カ所、交通事故重点対策・交通安全施設等整備で3カ所の事業着手を計画している。このほか、御堂筋共同溝は立て坑の仕上げを予定。

取組事例=札幌砂川

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取組事例=札幌砂川



http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0257192.html

 砂川中心部を無電柱化 札幌開建 国道700メートル、来年度着工

04/09 07:00

無電柱化が計画されている砂川市中心部の国道12号=6日

 【砂川】市内を南北に貫く国道12号のうち、市中心部の700メートルの区間の電柱を撤去し、電線などを地中に移設する。国道を管理する札幌開建が2016年度の新規開発事業に採用した。国道での無電柱化は空知管内で初めて。災害時に災害拠点病院の市立病院へのアクセスを確保するため、電柱倒壊による交通障害をなくすことなどが狙い。16年度に測量と設計を行い、17年度から着工する。

 無電柱化されるのは、国道12号の南3~北3の区間。商店が建ち並び、電柱は計約45本設置されている。同区間の中間地点から西に約150メートルに市立病院がある。同開建は16年度、測量や設計の費用として2400万円の予算を計上。17年度に着工し、電柱の地中化を進める。工期は未定。

 市は市立病院周辺のバリアフリー化のほか、災害時に緊急輸送道路としての機能が損なわれないよう、13年から同区間の無電柱化を国に要望してきた。

 また、10軒ほどの菓子店が点在する市内の国道12号沿いを「スイートロード」として売り出しており、国道の整備は都市計画に欠かせなかった。

 同開建がこれまでに手がけた国道の無電柱化は札幌、千歳の両市内の計約25カ所。同開建の青木秀一・道路計画課長は、砂川の無電柱化について「市立病院へのアクセス確保や、国道12号沿いに中心市街地があり、観光面で景観の美化が望ましいことから必要と判断した」。善岡雅文・砂川市長は「防災や景観上、ぜひ実現したかったのでうれしい」と話した。

 1995年の阪神大震災では電柱の倒壊が相次ぎ、救助作業などで支障を来したことから、国は全国で無電柱化を進めている。国土交通省によると、道内の国道の無電柱化率は13年度末時点で1%。(和賀豊)

道路工事ついでに無電柱化は今後は必須要件にすること!


道路工事ついでに無電柱化は今後は必須要件にすること!

確かに道路利用で一番無駄なものは電柱だ。道路工事は年末の予算消化のために掘っては埋めては繰り返しているから、無電柱化をやらせた方が良い。見晴らしも良くなるので事故防止の効果も期待できる。兎に角。道路は、自転車用通路も、歩行者用通路も用意しなければいけないんだから、電柱は自動車用道路におくことだ。邪魔なら埋める。道路行政の縦割り問題が出ないように政治家が力を発揮すべきだが、利権構造を目論むと失敗するだろう。

  1. 道路工事の申請が出たら工事区間の無電柱化を義務付けること。
  2. 道路工事許認可は単独縦割りで行けるように法整備を行うこと。




http://ryukyushimpo.jp/news/entry-252660.html

我如古交差点、南向け2車線に 渋滞緩和へ
 

2016年4月7日 14:43
直進レーンが2車線となった我如古交差点の南向け道路

 【宜野湾】南部国道事務所は3月31日、慢性的な交通渋滞と多発する事故解消のために、国道330号の宜野湾市我如古交差点の直進レーンを2車線化し、中部商業高校前交差点の右折レーンを設置したと発表した。工事により、夕方の帰宅ラッシュ時などに最大で約820メートルの渋滞緩和などが望めるという。

 我如古交差点では工事着手前の2008~11年の4年間で53件の交通事故が発生していた。また交差点に設置されている横断歩道橋には自転車用スロープも設置され、自転車での通行も可能となっている。周辺歩道もこれまでの幅員2メートルから4メートルへと拡充し、無電柱化にも取り組んだ。
 同事務所は引き続き、周辺整備や無電柱化部分を拡充していく考え。

大型戸建て賃貸、竣工 「無電柱化」で差別化図る コスモスが新座市で

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http://www.jutaku-s.com/newsp/id/0000028374

大型戸建て賃貸、竣工 「無電柱化」で差別化図る コスモスが新座市で

住宅新報 2016年3月29日号

 コスモスイニシアは、埼玉県新座市のJR武蔵野線新座駅徒歩12分の場所に竣工した大型戸建て賃貸プロジェクト「CUBE17(キューブジュウナナ)」の入居者を募集中だ。「ひと、街、自然、つながる」をテーマとした17区画の戸建て賃貸プロジェクト。「大型戸建て賃貸」といった点だけでも特徴ある企画だが、「無電柱化」「境界塀のない開放空間」「住宅の向きの工夫」「40本以上の樹木植樹」など街並みへのこだわりも見せた。コミュニティイベントなども開催し、住民同士のつながりも大切にした賃貸住宅に仕上げる方針だ。




http://www.rakumachi.jp/news/archives/135852

埼玉・新座で大型戸建て賃貸 無電柱化など実現 コスモスイニシア

執筆者:住宅新報社 公開日:2016年3月28日

コスモスイニシアは、埼玉県新座市のJR武蔵野線新座駅徒歩12分の場所に竣工した戸建て賃貸プロジェクト「CUBE17(キューブジュウナナ)」の入居者を募集中だ。

「ひと、街、自然、つながる」をテーマとした17区画の戸建て賃貸プロジェクト。

「大規模戸建て賃貸」といった点だけでも特徴ある企画だが、「無電柱化」「境界塀のない開放空間」「住宅の向きの工夫」「40本以上の樹木植樹」など街並みへのこだわりも見せた。

コミュニティイベントなども開催し、住民同士のつながりも大切にした賃貸住宅に仕上げる方針だ。

 敷地面積121~197平方メートル、建物面積は75平方メートルで統一。
コスモスイニシアが埼玉県新座市で募集している戸建て賃貸住宅。敷地内の無電化を実現するなど特徴を持たせる

コスモスイニシアが埼玉県新座市で募集している戸建て賃貸住宅。敷地内の無電化を実現するなど特徴を持たせる

各区画とも駐車スペースを2台確保し、賃料は12.6万~13.9万円(敷金1カ月、礼金1カ月)。
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http://www.shimbun.denki.or.jp/news/construction/20160304_01.html

トーエネック、無電柱化で自治体支援-電力・メーカーと連携 

2016/03/04 NEW 

◆最適設備構築を提案

トーエネックは、無電柱化ニーズの高まりを見据え、自治体・道路管理者向けの地中化検討支援体制を構築した。2015年5月には愛知県東海市の要望を踏まえ、複数の無電柱化手法を提案。11月には同市から祭事に使用する市道の電線地中化に関する設計・コンサルティング業務を受注した。電線地中化は、コスト拡大のほか、公道に地上機器を設置するため、狭あいな道路の場合、設備の設置場所確保などの問題が浮上する。同社は電力、メーカーと連携を図り、最適な設備構築の手法も検討している。

トーエネックは、電柱の設置抑制・撤去などを示した「無電柱化推進法」が成立した場合、自治体の無電柱化ニーズが高まると想定。早期のニーズ対応に向け、技術ノウハウを蓄積するとともに、提案力も身に付けるため地中化検討支援の体制を構築した。

東海市から受注した案件は、祭事で使用する幅4~7メートル、長さ約750メートルの歩道のない道路における電線地中化の設計・コンサル業務。電線を敷設する事業者となる中部電力は、従来2.5メートル以上の歩道を持つ道路を電線地中化の対象としていたため、この市道は対象ではなかった。ただ、昨年からは技術革新などを踏まえ歩道幅による制限を撤廃していた。(7面)




http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/mtfuji/215485.html

三保街道、霊峰見やすく 横断電線の撤去完了 静岡市

(2016/3/1 17:53)





 道路を横切っていた電線類が撤去された三保街道=2月上旬、静岡市清水区折戸

電線類を撤去する前の富士山の眺望=2014年2月、静岡市清水区折戸(写真の一部を加工しています)

     富士山世界遺産構成資産の三保松原(静岡市清水区)につながるメーン道路の県道三保駒越線(通称・三保街道)で、道路を横切る形で富士山の眺望を妨げていた電線類の撤去作業が2月上旬に完了した。眺望が大きく改善された一方、無電柱化やまちの色彩など世界遺産にふさわしいさらなる景観づくりには課題が山積している。

     ■無電柱化は調整進まず


     市は2015年2月に撤去を開始し、約1年間かけ、約1・5キロの区間で電気や通信用の電線類と電柱の倒壊を防ぐ支線計126本を撤去した。一部の電線類を2カ所の交差点の地下に移したほか、別の道路に変更するなどした。
     将来的に市はこの区間を中心に無電柱化を図りたい考えを示す。だが、基準となる国のガイドラインが定まっていない上、県道の拡幅工事が進んでいないため電線管理者などとの調整が進まず、具体的な実施時期は決まっていないのが実態だ。
     市は昨年度、三保街道など観光客が多く通る道路沿いを主な対象に、望ましい看板の大きさや建物の外壁の色などを定めた「三保半島景観形成ガイドライン」を策定。本年度から折戸、三保の両地区で住民対象のワークショップを始め、「地域に景観づくりの意識を醸成し、ルール化につなげたい」(建築総務課)と期待を寄せる。このガイドラインに沿った景観形成も道路の建設や拡幅工事に合わせるため、実施のめどは立っていない。
     三保連合自治会の桜田芳宏会長は「(電線の撤去で)富士山の眺めが良くなった実感はある」と評価。「景観づくりに関心の高い住民はまだ一部。具体的な時期や方法が示されないと地域の理解はなかなか進まない」と指摘する。



http://www.agara.co.jp/column/mizu/?i=310469

「されど電柱」

 写真愛好家にとって電柱と電線は大敵である。どんなに素晴らしい風景でも、画面を横切る電線1本で台無しになる場合がある。

 ▼日本は先進国の中でも特に電柱が多いようだ。ヨーロッパやアジアの主要都市のうちロンドンやパリ、香港には電柱がなく、台北やシンガポールも電線の9割以上が地下に埋設されているという。

 ▼日本では国土交通省が防災や交通安全、景観保全の面から無電柱化を進めているが、一番進んでいる東京都でもその割合は5%足らず。和歌山県は約1%で47都道府県中23位である。

 ▼とはいえ、一度敷設した電線や通信ケーブルを地中に埋める工事は大変な費用と労力がかかる。田辺市内では、JR紀伊田辺駅と扇ケ浜を結ぶ田辺大通りのうち約550メートルの地中化工事が2011年12月から5年がかりで続いている。総事業費は約6億円だから、1メートル当たりの費用は100万円を超える。

 ▼串本町の名所重畳山に登った方から先日封書を頂いた。山頂に近い展望所からは橋杭岩や大島、潮岬を望むことができるが、同封された写真の手前には電柱と電線が大きく写っていた。「以前登ったときにはなかったように思う。せっかくの眺望が台無し」と残念がっていた。

 ▼田辺市中辺路町近露では2年前、樹齢280年のシダレザクラの近くを通る電線を市が移動するという粋な計らいがあった。観光立県を目指すというなら、電柱1本にも気を配りたい。 (長)

(2016年2月27日更新)


http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/160225590003.html

無電柱化推進法案 国会提出の動きが加速

2016/2/25

 自民党のITS推進・道路調査会の無電柱化小委員会が25日に開かれ、電柱の新設を制限する「無電柱化推進法案」を今通常国会への提出を目指す方針が確認された。



ケチな新聞社だ。ログインしなければ内容を閲覧できない。

百年千年の計だから妥協的になってはいけない!


百年千年の計だから妥協的になってはいけない!



http://www.shimbun.denki.or.jp/news/construction/20160224_01.html

国交省、無電柱化の低コスト手法導入へ埋設物設置基準を緩和 

2016/02/24 NEW 

国土交通省は4月1日から、「電線等の埋設物に関する設置基準」を緩和する。無電柱化の低コスト手法の導入を図るために設置した「無電柱化低コスト手法技術検討委員会」での技術検討結果を踏まえたもの。交通量の少ない生活道路で道路の舗装厚(路面~下層路盤)が50センチメートルの場合、電線頂部と路面との距離が従来の80センチメートルから最大で35センチメートルまで浅くできる。基準緩和により、浅層埋設や小型ボックス活用埋設など低コスト手法の導入によるコスト縮減を図り、本格的に無電柱化を推進する考え。

基準緩和により車道部では、ケーブルと径15センチメートル未満の小径管の場合、従来よりも45センチメートル浅く埋設できる。径15センチメートル以上の大径管の場合は同20センチメートル浅く埋設できる。歩道部においては、小径・大径管いずれも同25センチメートル浅く埋設できる(現基準は40センチメートル)。(11面)




http://carview.yahoo.co.jp/news/market/20160224-10239852-carview/

業界ニュース 2016.2.24

国交省、電線の設置基準を緩和へ

国土交通省は、電線類をより浅く埋設して無電柱化を推進するため、電線などの埋設物に関する設置基準を4月1日に緩和すると発表した。

無電柱化の低コスト手法の導入を図るため設置した「無電柱化低コスト手法技術検討委員会」は、電線を浅く埋設する技術的検討を実施し、これまでの基準より浅く埋設することが可能であることを確認した。

国交省は、この結果を踏まえ、電線類の埋設深さを浅くすることにした。車道部でケーブル、小径管の場合、従来よりも45cm浅く埋設できる。大径管の場合、従来よりも20cm浅く埋設できる。歩道部では従来よりも25cm浅く埋設できる。

今回の基準の緩和により、浅層埋設や小型ボックス活用埋設などの低コスト手法の導入によるコスト低減を図ることで本格的な無電柱化の推進を図る。




http://mainichi.jp/articles/20160222/ddl/k22/070/004000c

電柱との遭遇 /静岡

毎日新聞2016年2月22日 地方版

    静岡県

 電柱という存在を意識したのは高校1年の時だった。試験勉強で寝不足だったためか、自転車で通学中に一瞬意識を失い、電柱に接触、転倒した。けがはなかったが、電柱がなければ脇を走る車と衝突したかもしれない。電柱は「命の恩人」だったが、車を運転するようになり評価は一変する。電柱を避ける自転車やバイクがはみだし、道幅も狭くなって渋滞する。「ヒヤリ」と「イライラ」が募った。

 1995年の阪神大震災では、倒れた電柱のために緊急車両の通行が妨げられて大きな問題になった。空を横切る電線は景観も損なう。有識者らでつくる「無電柱化民間プロジェクト」は、ホームページで葛飾北斎の「富嶽三十六景」に電柱・電線を重ねて改善を呼びかけている。確かに富士山を撮影しようとした際、電柱が入るのを避けられず、落胆する機会は多い。

 今月1日、県内の約10市を含む全国200以上の首長でつくる「無電柱化を推進する市区町村長の会」が首相官邸を訪ね、安倍晋三首相に電線地中化事業などへの財政支援を求めた。

 同じ日に静岡市は、富士山を望む「三保街道」を横切る最後の電線を撤去した。この事業は昨年2月から始まり、約1・5キロ区間の電線126本が撤去された。経費は約7000万円。今後は無電柱化を期待したいが、コストは膨らむ。担当者は「これで富士山の眺望をより楽しんでもらえると思うが、市の財政が厳しいのも事実」と語る。

 国土交通省が無電柱化の低コスト化技術を検討するなど、国も対策に本腰を入れ始めた。「無電柱革命」(小池百合子、松原隆一郎著)によると、全国の電柱の本数は桜の木とほぼ同じ約3500万本に達しているという。電柱の設置に限らず、安易に継続したり行動したりすることがいかに危ういか。改めて考えさせられている。【静岡支局長・田中泰義】


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http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201602090561

2016年02月09日20時14分

【特集】加速する「無電柱化」、安倍首相推進法案に意欲 <株探トップ特集>

協和エクシオの日足チャート 「株探」多機能チャートより

―2020年東京五輪に向け早期成立図る―

●首相が推進法案の早期成立に意欲

 2月1日に安倍総理大臣が首相官邸で電線の地中化などを進める「無電柱化を推進する市区町村長の会」会長の山下和弥奈良県葛城市長らと面会。会談の席上、2020年の東京五輪・パラリンピックまでに無電柱化推進法案の早期成立に意欲を見せた。地中化を核とする無電柱化は、これまで何度か論議されてきたが、膨大な投資費用がネックとなり進んでいなかった。今回、2020年までという目標を設定したうえで、安倍首相が明言したことで整備の加速が期待される。

●欧州やアジアの主要都市では無電柱が一般化

 無電柱化の比率はロンドン・パリ、香港で100%、台北で95%、シンガポールで93%、ソウルでも46%などヨーロッパやアジアの主要都市では一般化しているのに対して、日本では東京23区で7%、大阪市で5%と大きく立ち遅れている。地震、竜巻、台風など過去の大規模災害では電柱が倒壊することにより道路が寸断する被害が発生しており、防災に強い都市作りを構築するうえでも喫緊の課題となっている。加えて無電柱化により歩道の有効幅員を広げることで、通行空間の安全性・快適性を確保し、事故防止に貢献することが可能になる。電柱・電線が無くなることで良好な景観を確保することも可能になり、都市のイメージ向上にも役立つ。

●法案成立なら全国規模で整備進展

 国土交通省では、これまで1986年から3期にわたり「電線類地中化計画」、1999年から2003年度の「新電線類地中化計画」、2004~2008年度の「無電柱化推進計画」に基づき整備を行い、現在では、「無電柱化に係るガイドライン」に沿って、無電柱化を進めている。また、東京都も2020年の東京五輪までに競技場が集中する晴海通りや清澄通りで、100%地中化すべく整備を進めている。今回、安倍首相が無電柱化推進法案の早期成立に意欲を見せたことで、法案成立から全国規模で整備が進むことが期待される。

●共同溝でイトーヨーギョー、工事では協エクシオなど

 無電柱化の整備手法については、道路の地下空間を活用して電力線、通信線などをまとめて収容する電線共同溝方式が核となりそうだ。共同溝については、マンホールやライン導水ブロックを展開するイトヨーギョ <5287> [東証2]が水路付小型ボックス「D.D.box」を無電柱化対策製品として注力。ゼニス羽田 <5289> [東証2]はCCBOX(管路方式)電線共同溝を、旭コン <5268> [東証2]も電気・電話・水道・ガスなどのライフラインをまとめて地下に敷設するプレキャスト共同溝と電線共同溝を手掛けている。無電柱化の工事では協エクシオ <1951> やきんでん <1944> 、関電工 <1942> など電気工事大手も注目される。

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