白糸ノ滝周辺 電柱10本撤去方針


2014年9月17日

白糸ノ滝周辺 電柱10本撤去方針

 富士山周辺の景観改善に向け、電柱や電線の撤去を進める県の検討部会は十六日、世界文化遺産の構成資産「白糸ノ滝」(富士宮市)周辺の電柱十本を、四年後をめどに撤去する方針を確認した。東京電力やNTTと協力して長さ約五百二十メートルにわたって電線を地中に埋めたり、目立たない場所に移設したりする。

 十本の電柱は、滝周辺の駐車場や休憩施設から眺めると富士山と重なって見える。県が示した整備案によると、駐車場周辺の電柱四本は電線を山の反対側に迂回(うかい)させて撤去する。残り六本は電線を地中化する方針。NTTが設置する既存の地下埋設管の活用も検討する。

 国土交通省の国全体の無電柱化計画に合わせるため、来夏ごろまでに関係者間で整備計画に合意することを目指す。二〇一六年四月の着工を予定しており、工事は二年間ほどで完了するという。

 現在の計画では、整備費は総額一億三千万円程度。電柱の移設に伴う地下水への影響調査や歩道確保などで計画が変わる可能性もある。県道路企画課の井ノ口秀彦課長は「電柱の撤去で白糸ノ滝周辺の景観は大きく改善される。なるべく早く事業に着手できるようにしたい」と話した。

 今年四月に始まった部会は、景観改善の重点地区として、静岡市清水区の三保松原と白糸ノ滝の周辺の無電柱化を議論してきた。四回の会合で両地区の整備方針が決まり、今後は必要に応じて部会を開く。

(石原猛)

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20140917/CK2014091702000034.html

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